VAIO Phone BizはVAIO株式会社が開発・販売を行なっているWindows 10 Mobile搭載のスマートフォンです。名前にBizと付くとおり、ビジネスユーザーをメインのターゲットに据えた機種になっています。

VAIO Phone Bizが発表されたときから注目されている機能の一つが「Continuum(コンティニュアム)」という、Windows 10 Mobileに組み込まれた新機能です。Contiuumの使い勝手などを含め、VAIO Phone Bizの詳細をレポートします。

スペックのおさらい

VAIO Phone Biz本体のスペックは、今のスマートフォンだとミドルレンジからやや上ぐらいのポジションに来る内容です。

パソコンのCPUなどに当たるSoCには、クアルコムのSnapdragon 617を搭載。純粋な演算性能ではより上位の機種に迫る性能を発揮します。

メインメモリは余裕のある3GBを搭載。ストレージは16GBと若干少なめですが、Windows 10 Mobileならばある程度余裕を持った運用ができます。

液晶は5.5型でフルHD。リアカメラには約1300万画素のイメージセンサーが搭載されています。

高品位の金属製ボディ

VAIO Phone Bizがもっとも「VAIOらしい」のはこの部分でしょう。

非常に品位の高い金属製のボディーを採用しています。梨地仕上げのさらっとした手触りと、金属筐体らしいひんやりした感触が持つ際にとても心地よいです。

また、背面にはVAIOの文字が彫り込まれていてこの部分も高級感の演出につながっています。

AndroidやiOSのハイエンドスマートフォンにも負けない、持つこと自体に喜びを感じられる数少ない端末の一つだと思います。

Contiuumを利用するには

ここでいうContinuumは、厳密にはマイクロソフトが「携帯電話向けContinuum」と呼んでいるもので、Windows 10 Mobileを採用したスマートフォンで外部ディスプレイに接続し、外部ディスプレイ側にパソコン版のWindows 10のデスクトップ画面の様な表示を行なうことで、様々なアプリの使い勝手の向上を図る仕組みのことです。

VAIO Phone BizでContinuumを使用する際には、無線LANの技術を応用して電波でディスプレイ接続を行なう「Miracast」と呼ばれる仕組みを利用します。

Miracastレシーバーという周辺機器を液晶テレビや液晶ディスプレイのHDMI端子に接続して、MiracastレシーバーとVAIO Phone Bizを電波で接続することでVAIO Phone Bizから外部のディスプレイを利用します。

電波での接続が確立すると、外部ディスプレイにはWindows 10のデスクトップ画面によく似た表示が行なわれ、VAIO Phone Biz側の液晶とタッチパネルは、ノートパソコンのタッチパッドのように動作するようになります。

また、スマホ版とはいえWindowsはWindowsですので、USB端子に周辺機器を接続するとごく当たり前に認識して利用できるようになります。試しにロジクール独自の無線接続を使うキーボードとマウスのセットを接続してみましたが、こちらも普通に利用が可能でした。

あとは、パソコンのWindows 10を利用するようにスタートメニューから目的のアプリを起動して、外部ディスプレイの広い画面を使った作業を行なうことが出来るようになります。

完全にパソコンのデスクトップ画面になるわけではないところには注意

見た目はかなりパソコン用Windows 10のデスクトップ画面に近い表示になるContinnumですが、完全に同じものではないところに少し注意が必要です。

Continuumで外部ディスプレイ側に表示可能なのは、「UWP版」というContinuumにも対応した形式のアプリに限られます。また、アプリはいわゆる「全画面表示」状態で動作して、複数アプリを同時にウィンドウ表示して両方のアプリを見ながらの作業、といったことはできません。

また、VAIO Phone BizのContinuumは電波で接続を行なう方式のため、外部ディスプレイ側の表示に若干の遅延が発生します。さらに無線LANの電波を利用しますので、無線LANの電波が大量に飛び交う環境では接続が安定しないケースもあるようです。

「Biz」としての資質

VAIO Phone BizはSIMロックフリー端末としては珍しく、ドコモのIOT(Inter Operability Testing:相互接続性試験)を通しています。さらに、キャリアアグリゲーションによるより高速な通信も可能にしています。ビジネスユースでもドコモのネットワークであれば、安定した接続を期待できます。

一般ユーザーにはWindows 10 Mobileのアプリの少なさが弱点となりますが、ことビジネス用途で考えると、余分なアプリを入れられない環境の方がむしろ利点になり得ます。

またOneDriveも組み込まれていますので、Windows系のパソコンとのデータの同期を簡単に行なうことが可能で、オフィスのパソコンがWindows系ならば非常に親和性の高い端末に仕上がっていることも特徴です。

夢を感じる技術

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