パソコンを自作する上で、まず考えるのが「電源ユニット」だと思います。
電源ユニットを選ぶ中で、電源容量が"+12V"のものの中に2種類のタイプが存在していることに気がつくと思います。
それは、+12Vが複数系統に分かれた“マルチレーン”と、+12V出力が単数系統の“シングルレーン”です。

はじめてパソコンを自作する人はどちらがいいの?と迷ってしまうかと思います。
それぞれメリットとデメリットが存在していますので、自分のパーツ構成にあった物を選ぶことが大切です!!

今回は、その“マルチレーン”と“シングルレーン”のメリットとデメリットをご紹介していきたいと思います。

“マルチレーン”とは?

マルチレーン

マルチレーン

“マルチレーン”とは簡単に言うと、12V電力供給を複数のレーンで行う方式のことです。
上の画像を見るとわかるのですが、「+12V」の部分が1~4まで存在していますよね。
また、20Aと30Aに分かれています。
このように、+12Vで使用できるレーンが複数あるもののことを挿します。

複数のレーンを使用するので、レーンごとに消費電力を計算することになります。
また、系統を分けることで、過電流や過負荷に対する保護を効かせやすくなったり、安定性を増やすことができたりします。

マルチレーンのメリット

先ほども少々話に触れましたが、マルチレーンは+12Vの電源供給が“複数の系統”に分かれているため、シングルレーンに比べて1系統に流れる電源容量が抑えられるため、性能と安定性が高くなるというメリットがあります。

例えば、シングルレーンで高性能で消費電力が高い CPU とビデオカードに対して電源供給するとします。どちらも負荷に応じて消費電力は大きく変わり、ビデオカードの消費電力が100Wから200Wに変わるとすると、電圧は12Vですのでビデオカードへ供給する電流容量が約8A(100÷12)から約17A(200÷12)と大きく変わる事になります。
電源を生成、すなわち電流を生成している元は同じですので、ビデオカードへ供給する電流容量が変われば、CPU へ供給する電流容量に影響を与え、不安定さが増す事になります。と言っても、シングルレーンで各 PC パーツへ安定して電源供給できるよう作られた電源ユニットであれば、動作に支障をきたすほど不安定になる事はまずありません。

マルチレーンのデメリット

性能や安定性が高くなる一方、マルチレーンは供給できる最大の電源容量も同様に分割となるため、各系統で“電源容量不足”になってしまうケースがあります。

性能や安定性が高いというメリットのみでマルチレーンの電源ユニットを購入する必要性はなさそうですね。

例えば、+12V の供給可能な最大電源容量が 500W とします。シングルレーンであれば、+12V の電源供給対象の PC パーツ全体の消費電力が 500W を超えなければ電源容量不足となりません。

マルチレーンで2系統に最大電源容量が等分されている場合だと、1系統の電源供給対象の PC パーツ全体の消費電力が 250W を超えなければ電源容量不足となりません。

しかし、各系統の最大電源容量を超えないよう上手く配分する必要がありますが、1つの PC パーツだけで 250W を超えてしまうと電源容量不足になってしまいます。

例えば、高性能なビデオカードだと最大消費電力が 250W を超えてきますので、上記のマルチレーンの電源ユニットでは電源容量不足になります。

“シングルレーン”とは?

シングルレーン

シングルレーン

次にシングルレーンについて。
名前の通り、12V電力供給を1レーンにまとめる方式のことです。
マルチレーンと違い、各パーツを合計して、消費電力が収まるように計算します。
また、一般的にシングルレーンはアンペア数が高いです。

シングルレーンのメリット

シングルレーンは1レーンでまとめて給電するので、わざわざレーンごとに消費電力を計算する必要がありません。
先ほどの通り、各パーツの消費電力を合計したものに収まるようにすれば、大丈夫です。
また、容量が大きい電源は大体この形式なので、ハイスペックなパソコンを組む場合などはこちらを選ぶほうが良いでしょう。

最近の電源は、総合出力と+12V系合計出力の差が少ないのが特徴です。だから初心者の方やグラフィックボードを搭載しない方は、単純に総合出力のW数を見て判断しちゃってもいいかな、と思います。

私・THE・管理人も基本シングルレーンの電源を選ぶ事を推奨しますね。

シングルレーンのデメリット

シングルレーンを使用した際のデメリットもあります。
1つのレーンで複数のパーツに給電しますので、あまりに多くのパーツをつけると電流が安定しないという可能性があります。
消費電力が高くない場合は、マルチレーンを使用したほうが、各パーツに安定した電流を送ることができます。

初心者ならシングルレーンの方がいい

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